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2024/05/04 21:18 |
特殊な例 歴史小説・古典創作の場合
二次創作に当たる作品の特殊例

【歴史小説、古典創作の利用】 

・『三国志演義』、『忠臣蔵』など、明らかに版権の存在しない作品も「他人が創った物語」です。
 著作権や版権のあるなしにかかわらず、過去に誰かが創った物語を再構築=リメイクしたものは二次創作と考えられます。
 どれほどご自身で、「自分の書いたものにはすばらしい独自性と芸術性があるのだ」と主張されたとしても、再構築は再構築でしかない。「オリジナル小説」とは決して呼べません。
 それを言うなら、全ての二次小説も「オリジナル小説」と呼べることになります。再構築した二次創作に、独自性のない作品など存在しないからです。歴史小説だけが他のジャンルより優れていて、特別扱いされるということはありません。
 「歴史小説を二次創作呼ばわりするのは無礼だ」と憤る方がいます。どうして二次創作を下等だと仰るのか、私には解せません。二次創作というジャンルも立派な芸術です。ただ、オリジナルとは区別してくださいということです。


・もちろん歴史を題材にした小説の全てが、「二次創作」なのではありません。
 自分で記録書を調べて、人物設定やストーリーを構築したものは、たとえ実在の地名や人物名を使っていても「オリジナル小説(一次創作物)」と呼べるでしょう。
 例:吉川英治の『三国志』は、著者自身が「演義を新感覚で書いた」と仰っているように、『三国演義』という既存の創作を用いた二次創作です。(だからと言って芸術的価値が落ちるわけがありません)
いわゆる『正史』と呼ばれる記録原書をもとに、民間の伝承を加えて独自のストーリーを創り出した『三国演義』はオリジナル創作と呼んで良いと思います。
 現代においては、小説ではありませんがたとえば『蒼天航路』や『時の地平線』などは過去にあった創作物の単なるリメイクではなく、独自の観点による記録取材に基づいた作品です。このような作品はオリジナル創作と呼べると考えられます。


・同じく、現代小説で実在の地名や人物名を使った場合でも、過去に他人が創ったストーリーをリメイクしたものではないなら、「オリジナル小説」です。



☆追記
一般には歴史リメイク小説を「二次創作」と呼ぶ習慣はありません。(著作権の問題が生じないからでしょうか。少なくとも歴史小説だけが芸術として優位にあるからだとは思えませんが)
このため他の検索サイト様では、歴史小説のリメイクがオリジナル小説として登録されていることがあります。
ですが、読者の方々は、「オリジナル小説」と表示あれば原作のないストーリーを期待して読みます。それが古典作品の単なるリメイクであれば落胆するでしょう。
『オリジナル小説発表』では、読者様の観点からの「オリジナル性」を求めています。
このため、読者様のご期待に添えない歴史リメイク小説は、お断りしているものです。


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2006/08/09 23:00 | ガイドライン

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